ブレイクダンスを始めたいけど、初心者が最初に覚えるべき技ってなに?そもそも服装とか、音楽とか、シューズってどんなものを選べばいいの?
もし、あなたがそんな状態であれば、こちらの記事を読めばそれら全てを解決できる。
それだけでなく「ワンムーブ」と言って、約30秒の振り付けを踊れるようになり、友達に見せれるまでになるだろう。
私はブレイクダンスを14年やっていて、4度優勝経験があり、初心者にとって1番の壁になるウィンドミルという技を、300人も見てきた。
今回の記事に載っている動きは基本「覚えればできる」ものになっている。一つの動きに対して5分〜15分程度練習すれば完成だ。
気持ちを楽にして、是非私と一緒にレッスンを楽しんで欲しい。
今回の動きをマスターした結果
ちなみにこの動きは、全て今回の記事に載っている内容だけでできてる。つまり、踊り込めばここまで踊れるようになると言うことだ。
曲はNas の hiphop is dead
ブレイクダンスは何から始めれば良いのか?
ここでは「ワンムーブを完成させる」という定義で進めていきたい。
あなたは、豪快に回るパワームーブと言われる動きや、片手で飛び続ける「ワンハンドラビット」という、会場を湧かせる動きにも興味があるだろう。
しかし、断言していおこう。技を先に覚える生徒は決まって「踊ることができない」
音楽がかかると満足なステップが踏めず、技だけ見せて終わりという状態が多い。
私は何人もそういう生徒を見てきた。
この記事のゴールは、あなたが「ブレイクダンスの象徴的な動きを一通り踊れるようになる」。
その為に絶対に覚えなければいけないステップや技を順に紹介していこう。
ブレイクダンスの全体構成
ステップに入る前に、ブレイクダンの全体の構成を頭に入れておこう。ここは深く考えず、大体こんな動きになっているという認識を持って欲しい。
全体的に4つの動きで構成されているが、最近はスタイルが派生してこれよりも多くなっている。
しかし、基本は4つの動きなので必ず押さえておこう。
トップロック
トップロックとは「立ってステップを踏む動き」のことだ。ブレイクダンスのステップは他のジャンルのステップと違い、激しくエネルギッシュな動きとなっている。
それぞれに意味があるので、とても特徴的だ。
フットワーク
フットワークとは、手足を床につきステップを刻んでいくことである。もしかしたらコサックダンスのような動きを連想するかもしれないが、それもフットワークの一部である。
フットワークの動きはアフリカ系アメリカ人が開発したと言われている。
パワームーブ
ブレイクダンスって背中とか頭で回るやつでしょ?そう言われるくらい象徴的な動きで、足を大きく広げ回転する技のことをパワームーブという。
パワームーブはプエルトリカン系のbboyが開発したと言われている。
フリーズ
動きの節々で、逆さまになり、ありえない体勢で一瞬止まることをフリーズという。
流れる動きから、急にピタッと止まることで会場は「おー!!!!」と湧き上がる!
これが全体の構成となる。
今回はパワームーブを除く、3つの動きを初心者が覚えるべき技と定義していこう。
トプロック(立ち踊り)初心者が絶対覚えるべき5つのステップ
もう迷うことはない!上から順に講座を受けていけば完成だ!1本の動画はほぼ5分以内に収まっている。
一つのステップを覚えるのに時間もかからない!早速いってみよう。
ツーステップ
両手を大きく広げながら足を前に出すステップ。
手を広げることで、群衆を掻き分けて踊るスペースをつくる。足を出す動作は相手の足を踏むという意味をもつ。そうやって文化を感じながら行うとモチベーションが上がる。
サルサロック
非常にリズムを刻みやすいステップのうちの一つだ。複雑さもなくすぐにできるステップだ。
ツイスト(インディアンステップ)
99%と書いたが200%くらいの確率でこのステップは使われる。絶対に覚えておかなければいけないステップだ。
ブロンクス
自分の陣地から相手の陣地に向かって移動する時に使われるステップだ。「ブロンクス」というのは、ブレイクダンス発祥の地の名前である。
アップロック
もしかしたら、あなたもダンスバトル中bboy達が、立ったり座ったりする動きを見たことがあるかもしれない。1・2のカウントで攻撃をし、3・4のカウントで攻撃を避ける。
しゃがんだ際に武器を拾い、また攻撃する。そんな意味が込められたステップだ。
エントリー(床へ入る動き)
エントリーとはトップロックからフットワークに入るための「繋ぎ目」のことだ。もちろんbboyの数だけエントリーの種類がある。
なので、今回は二つだけ今すぐにできるものをやっていこう。
動画の「0:50」と「0:56」の二つがその動きだ。いずれもデモンストレーションとスローモーションの順番になっている。
必須で覚えるべき9個のフットワーク(手足を床につき踊る動き)
ここからは、bboyがメインいに踊るパートだ。フットワークの割合はどの構成よりも長い。その為、今回紹介する基本を終えたら、別のフットワークも取り入れるようにして欲しい。
フットワーク全ステップに共通することだが、まずは形を意識して練習しよう。形が汚いまま、早く動かせてもカッコよく見えない。
まずはゆっくり、腰を高くして丁寧にステップを踏んでいこう。
一般的にだが、ループして何度も同じフットワークをするという意味で、使う頻度が高い順に星3段階で表現していく。
6歩(←足を移動させる数を示す)★★★
全てのbboyがこのフットワークはできる。必須で覚えておこう。
5歩★
この動きは、それほど使うことがないかもしれない。しかし、初心者の間は難易度が高いことができないので、レパートリーとして覚えておこう。
4歩★★★
腕立て伏せのような格好で足を捌(さば)いていく。比較的簡単で尚且つ音に合わせやす。
3歩★★★
一番躍動感がある動きで、体の向きが3歩終わる度にいろんな方向に向くのがこの動き。ループしても非常にカッコイイ動きだ。
2歩★★
小さなスワイプス(←パワームーブ)とも言われているこの動き、空中で足の前後が入れ替わり、その姿が非常にカッコイイ動きだ。
1歩★
連発しないという意味で星の数を1にした。しかし、フットワークからパワームーブへ繋いだりする時に非常に滑らかな繋ぎができるので必ず覚えよう。
スイーピング(別名CC)★★
これまでループするような動きが多かったが、この動きは正面を向いたまま行う動きだ。同じ動きが続きすぎた時に、違うテイストを加えるために使おう。
ズールスピン★★
1970年代にズールーキングスとういbboy crew(チーム)がり、そこのビーバーというbboyがこのスピンを考えたと言われている。特にムーブ終わりに2周程回ったりすることが多い。
サルフット★
この動きを見るだけで「サルフットぽい」と思ってしまうような動きだ。早く見ると足と手の入れ替えるタイミングが分かりづらいが、スローモーションもあるので、是非実践して欲しい。
誰でも簡単にできるフリーズ4選
フリーズはこれまで激しく動いてきた動きを、一瞬ピタッと止める大事な部分だ。今回は初心者でも簡単にできる4つのフリーズを紹介しよう。
チェアー
これは初心者にとって必ず必要になる技だ。脇腹に肘を刺し、三点倒で倒立するような技だ。一見難しそうに見えるが、今回の動画で一撃でできるはずだ。
6歩からチェアー
6歩というフットワークをマスターしたら、6歩からチェアーに入ろう。初心者の間はこの流れを非常に高頻度で使うはずだ。しっかり止まれるようになろう。
縦系の技マックス
縦系と言うのは、ワンハンドラビットや肘倒立、チェアー、三点倒立、エアーチェアーなど、一度も足をつかずにムーブを成立させていく動きだ。
その中でも初心者がまず最初にやる技は、マックスという技。側転を途中で止めるような感覚で行う技で、音の節目で決めると非常にカッコイイ技だ。
倒立からマックス
倒立からマックスも非常に重要だ。そのままマックスにいくのと、倒立からマックスにいくのとではだいぶ印象が変わる。
ブレイクダンスに必要な筋トレ
上のフリーズやフットワークにからなず必要になってくるのが、筋肉だ。今回は自重トレーニングでブレイクダンス専用の筋肉を鍛えていこう。
私はこれを「ブレイ筋」と言う。
90度開脚だった僕が14年で180度開脚して必須だと思う柔軟
私はダンスを始める前、12年もスポーツをしていた関わらず、90度しか開脚ができなかった。当時母親には随分ディスられたものだ。笑
そんな私が意地で180度開脚を14年で達成して、これだけはやっておいた方がいいというストレッチを詰め込んだ!
柔軟性を鍛えるメリットは大きく二つ。
- 怪我予防
- 筋肉を最大限に活かす
この二つだ。特にブレイクダンスはパワーブの時に大きく開脚をする。大きな遠心力を利用するためには開脚は欠かせない。
必ず毎日お風呂上がりにやって欲しい。
練習で使えるブレイクダンスの音楽(ブレイクビーツ)
練習用の曲はdjがmixしてくれているものがお勧めだ。単体の曲を20曲つなげても、1曲の終わりに音が毎回消えてしまうのでdj mixが一番だ。
今回はred bull bc oneやsilverbackという大きな大会でdjを務めるflegのmixを聞いて欲しい。
ちなみにブレイクダンスの「ブレイク」とは(間奏)部分のことをいい、激しいドラム音やビートが流れるところで、激しく踊るからブレイクダンスなのだ。
オススメの服装
まだ始めたてのあなたは、ステージに立ったりする機会が決して多くないはずだ。だからこそ普段からテンションの上がる服装をオススメする。
ステップや技を覚えてきたらスマホで動画をとるようになる。写ってる姿そのものがbboyなので、普段からお洒落にも気を使おう。
ブランドはまずは3つ押さえておこう。
- アディダス
- ナイキ
- プーマ
昔のbboyは特にこの3ブランドを着ることでイケてるbboyをアピールしていた。それでは頭から順に行こう。
ニット帽
最初はそこまで出番がないが、ニット帽であればなんでもOKだ!セカンドストリートやwego のような古着で十分。
最初は頭をついて動く技が少ないと思ので、万が一なくても特に問題ない。
Tシャツ
出典:adidas公式通販
最近では大きな服も着られなくなっていることが多い。bboyがダボダボすぎる服を着ても、ただ踊りにくいだけだ。
ブランドとしてはやはり「アディダス」「ナイキ」あたりをオススメする。一つ持っておくだけで圧倒的に雰囲気が出るからだ。
パンツ
出典:adidas公式通販
私のオススメは、少し股上に余裕があるけど、股下にいくと少しツボまっているトラックパンツのようなタイプがオススメだ。
理由としては、細すぎると完全に足のシルエットが見える為、かなり綺麗なフットワークやステップをしないと、カッコよくみせれないからだ。
股上に余裕があると動きやすいのでそこもオススメポイントだ。
スニーカー
全部アディダスにする必要はない。あくまで私が主張したいのは、3つのスポーツブランドに特化して集めておくのが大事だと言うこと。
スニーカーは二つのタイプに別れる。自分にあったものを選ぼう。
- エアーなし
- エアーあり
大体がこの二つに別れる。
エアーなし adidas superstar
出典:adidas公式通販
アディダスのスーパースターはRUNDMCという有名ヒップホップアーティストが広めたと言っても過言ではない。
エアーなしの場合、多くが靴の全体的に硬い素材でできているので、壊れにくいというのが特徴だ。
その分若干重たい。
そして、どこが壊れるのか?
それは写真で言う3本線の一番右あたりだ。なぜなら、フットワーク中小指の外側をよく擦ることが多い。なので、エアーなしのパターンは比較的頑丈に作られているので、オススメだ。
エアーあり(nike エアマックス)
出典:NIKE公式
エアーありの場合、足の裏への衝撃を吸収してくれる。
エアーなしのスニーカーと違い、靴の裏のグリップが強く効く為、アクロバットを多く取り入れるbboyや左右の動きが多いbboyがよく使っている印象だ。
靴の全体がメッシュのような素材なので軽いが、壊れやすい。
是非自分に合うスニーカーを見つけて欲しい。
まとめ
服装はさておき、これら全てのステップを踏めるようになれば、無事bboyとして堂々と踊ることができる。
これから仲間ができ、一緒にショーケースを作る時、お互いに基本的なステップが踏めないとショーケースを作ることができない。
まず今回のステップを全て踏めるようにして、リズムに乗れるようになろう。
そして、もっとブレイクダンスにハマって、たくさんの人を楽しませて欲しい。
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